観るなら金曜日に観るべき!? かなりの鬱映画 「JOKER」
365日映画カレンダー 10月7日 「JOKER」
おすすめ度
4:観るなら金、土曜日の方がいい。暗い雰囲気の映画なので・・
【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】
【今作を観るにあたって最低限知っておいたほうがいいこと】
上記の記事に感想を書いていますけど、映画「ダークナイト」は観ておいた方がいいと思います。ジョーカーがどんなキャラクターかというのが分かるし、バットマンの世界観が分かると思うので。
あと今作ではバットマンは全く出てきませんし、アクションシーンがたくさんあるわけではありません。
あくまでもバットマンの宿敵ある「ジョーカー」というキャラがどのようにして誕生したかが描かれているので、その辺りを知らずに映画を観ると「思っていた映画と違った~」なんてことになってしまうかも。
感想
とにかく鬱になる世界観
映画を観てまず思ったのは
「作中の世界観がとにかく暗い」
ということです。
暗い!もう暗すぎる!(笑)
退廃的な空気が作品全体を包んでいます。
バットマンの舞台はゴッサムという街なのですが、財政難に陥っているという設定で、そのため
・街はゴミだらけ
・衛生状況がかなり悪いらしくそこらじゅうで悪臭がする。ネズミも大量発生している。
・富裕層と貧困層の格差がかなり激しく多くの市民は不満を抱えている。それゆえに犯罪発生率もかなり高い
とまあこんな感じでゴッサムは「THE・住みたくない街」なわけです。
黒いゴミ袋が路地に大量に山積みにされているし、電車のなかは電球が切れかかっていて薄暗いし、パトカーのサイレンはやたらと鳴ってなんか物騒な雰囲気だし、こんなときで暮らすのは絶対にいやだなと思いました。
さらに作中に流れる音楽もどんよりとしたものばかりで徹底的に「暗いムード」に徹していたのが印象的でしたね。
ずーん・・・ずーん・・・ずーん・・・
こんな感じの重低音が頻繁にかかり、映画館だと空気の振動が体に伝わってきてちょっと気分がわるくなってしまった(笑)
さて、そんなドロドロして薄暗い世界観に加えて、今作の主人公であるアーサー(最終的には自分のことをジョーカーと名乗るようになる)はもう同乗したくなるくらい不幸な境遇に晒されています。
いくつか例をあげると
①:脳の障害のため、突然笑いが止まらなくなる。診療内科にも通っており大量の薬を服用している
②:高齢の母親を一人で介護しており、さらに母親は精神疾患がある
③:大道芸人の派遣会社で働いており、アーサーはコメディアンになることを夢みているため大道芸人の仕事は自分にとって天職だと感じているが、不慮の事故により突然解雇されてしまう
書き出せばキリがないですけど「これでもかっ」っていうくらいの不幸がアーサーを次々と襲います。
僕的には①の「突発的に笑いが止まらない発作がおこる」という設定はなかなか良かったと思います。(すごく残酷な、という意味で)
物語後半でアーサーは自分の出生の秘密を知るわけですが、唯一信じていた母親からも裏切られ、悲しみと怒りにふるえるなか「笑い」の発作が止まらなくなってしまいます。
嗚咽をもらし、泣きながら笑うアーサーの姿は観ていて本当に哀れでしたね・・・。
「これだけ不幸だったらそりゃ悪い奴になっちゃうよな・・・」
なんて思いました。
不器用ながらも前向きに生きようとするアーサーですが、理不尽な出来事が彼を打ちのめし、やがてアーサーは世界に絶望し、ついには「ジョーカー」へと堕ちてしまいます。
終始暗いムードで映画は進行していきますが、作品の最後の方ではアーサーはぶっ壊れてしまっていて、結構楽しそうだった。(笑)
一番印象的だったシーン
作中は基本的には暗いムードで進みますがそれなりに明るいムードのシーンもあって、それはアーサーと同じアパートに住むソフィーとの交流を描いたシーンです。
たまたまアパートのエレベーターで会ったのをきっかけにして二人は顔見知りになるわけですがアーサーはさっそくソフィーをストーキングしたりします。
で、そのストーキング行為もソフィーにバレてしまうわけですがアーサーのことをそれほど責めたりせず、それどころか二人はなんとなくいい感じになります。
アーサーは自分が出演するライブにソフィーを招待するシーンがあって、緊張しながらも必死にネタを披露するアーサーを、彼女は優しい表情で見つめます。
あれ・・・ちょっと恋愛的な要素もあるのか?
「恋愛パートは結構明るい感じじゃん!よかった!」
僕はほっこりとした気持ちで観ていましたが、もちろんアーサーとソフィーが結ばれることはありません。
結局、アーサーのことを理解してくれる人は誰もいませんでした、という展開でかなり鬱になる展開でしたが、その分印象に強く残るシーンでした。個人的にバッドエンドな展開は好きなので、このへんのシーンは登場人物に対して容赦がなくて良かった。
映画「ジョーカー」はずいぶん人気があるみたいだけど・・・
上記の記事にも書いてありますが映画は初週から絶好調のスタートを切ったようですね。
でも個人的にはそれほど万人受けする映画とは思えないので、初週は話題が話題を呼んでという感じだったかもしれませんが、この先は客足がそれほど伸びないような気がします。
この映画の対象者は30代~くらいで若い人は結構苦手な人が多いんじゃないかな?
いやー・・・なんか今回は映画の感想書くのがきつかったなぁ。
映画を観たあとにいろんな感情が渦巻いて、まだそれがしっかり整理されていないから支離滅裂で言いたいことや書きたいことがうまく伝わっていないような気がする・・。
ここまで読んでくれたみなさん、ありがとうございました。そしてへたくそな文章でごめんさい。
ブログ作成時間:40分(たったこれだけの字数なのに死ぬ程時間がかかった・・)