必殺仕事人! 復讐鬼と化した主人公が同級生を襲う! 映画感想「ミスミソウ」
365日映画カレンダー 10月23日 「ミスミソウ」
おすすめ度
4:ビックリするくらい人が死ぬ!中学生のやりすぎ復讐物語
【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】
概要
感想
映画にしたらあかんやつ
い、いやー・・・
久しぶりにすごい映画を観たなあという感じです。ちなみに僕の「すごい映画」とは今回の場合は「悪い意味」です。(笑)「やばい映画」とでも形容したほうがいいかもしれません。
今作は100%一般受けしない映画であり、「死霊のはらわた」とかのスプラッター映画を観ながらご飯を食べることができるくらいの人じゃないと結構きついかも。
グロテスクな描写は結構強めでしたね・・・。目玉ぽーんとか、内臓ぐしゃーとか、頭ぶしゅーとか、体バラバラーンとか。
ちなみにエロ要素はまったくなかったです。
映画の内容は端的に言ってしまえば
①東京から田舎町へやってきた主人公がいじめにあう(イジメはかなりきつめ)
②イジメはどんどんエスカレートして、ある日、主人公の家がいじめっ子らにより放火される。(笑)
③両親、妹を失った主人公は復讐のために同級生たちを次々と殺していく
という流れで、
③以降はひたすら主人公が同級生をぶっ殺しまくるという映画なのですがまず②の時点でおいおいって感じですよね・・・・。
田舎の中学生バイオレンスすぎやろ。
いじめっ子グループは主人公の家に白昼堂々と灯油をまいて燃やそうとするわけですが、当たり前ながら主人公の母親にその現場を目撃されます。
そのとき、普通なら
両親「あんたたち、なにやってんのよ!?」
いじめっ子「ご、ごめんなさい!」
となりそうなところを、田舎町のいじめっ子たちはいろんなストッパーが壊れてしまっているのか、なんと母親にも灯油をかけます・・・。
いじめっ子たちはそんな間も「まじ、やっばー☆」なんて言いながら、ふざけあっていて、不愉快です。
しかもその後、さわぎを駆けつけてきた主人公の父親に向っていじめっ子のひとりはボウガンをぶっ放すし、なんかもうめちゃくちゃです。田舎町の中学生は純粋である、という僕の理想と常識が崩壊した瞬間でもありました。
しかしめちゃくちゃなのはいじめっ子グループだけではありません。主人公(女の子)も結構やばい奴です。
その後の展開として、両親を殺された主人公がいじめっ子グループたちに復讐をしていくわけですが、主人公は
仕事人ですか・・・・???
と言いたくなるほどの手際のよさで同級生を殺していきます。
なんかこういう描写って漫画ならまだ許容できると思うんですけど、実写映画にした途端になんかギャグっぽくなってしまうんですよねー。
↓ の画像を見てください。
状況としてはこんな感じです。
いじめっ子(男)「おいオマエなんだよ!俺に用でもあんのかよ!?」
主人公「・・・・・・・」スタスタスタ・・・
いじめっ子「なんか言えよ!気持ちわりーな・・・・って・・・え?」
口元をナイフで切られるいじめっ子。
いじめっ子「うぇぇぇぇええええ!!うひぇあああああ!」
大慌てのいじめっ子はふらふらになりながら、なぜか急斜面へと逃げ、そのまま足を滑らせて死にます。
この場面を観ていた僕はどういったリアクションをとったかというと・・・
大爆笑です(笑)
「ひぐらしのなく頃に」も実写にしたらあかんやつなわけですが、今作も実写にしたらあかんやつだと思います。
ただまあ、「ギャグ映画」として観れば今作は良作で、実際僕自身の評価としては意外に高かったです。ありえないようなシーンの連続で終始楽しむことができました。
さて、次は登場人物たちに焦点をあてていきたいと思います。
不幸の詰め合わせ!やたらと不幸な登場人物たち
今作のツッコミどころの一つとしては
「登場人物、どんだけ不幸なんだよ・・」
という点ですかね。
主人公は不幸な目にあって当然可哀相なわけですが、いじめっ子グループおよび周囲の人間たちもなかなかヘヴィな家庭環境であり、当然のように様々な問題を抱えている人たちばかりです。
写真左:いじめっ子グループの主犯格。ひとりだけ金髪という時点で「この子が主犯格なんだな」っていうのがよく分かるので観ているこちらとしては分かりやすくて助かります。
そんな彼女ですが、東京で美容師になりたいという夢をもっていますが父親の束縛がかなり強く、自分のことはなにひとつ決められないという悩みを持っています。
あとちょっとレズっ気があります。
写真右:いじめられっ子。主人公がいじめにあっているおかげで一時的にいじめを回避できているが、主人公が学校に来なくなると次は自分がいじめの標的になってしまうため日々怯えている。
いじめっ子グループの主犯格を崇拝している側面があり、精神的にちょっとやばい奴。それゆえ、上記画像のように光悦した表情をにじませてしまいます。
あとちょっとレズっ気があります。
脇役たちもなかなかいい感じのキャラで、そして結構不幸な境遇に立たされています。
いやぁー。どの登場人物もなかなか個性があって良かったですね。こんな小さな田舎町によくこれだけ個性的なやばい奴らが集まったものだなと感心してしまいます。
上記のキャラクターたちはほとんど主人公によって殺されるわけですが、登場人物たちの死亡シーンのなかでも特に僕がお気に入りなのが、担任の先生死ぬシーンです。
そのシーンはもはやギャグです。
是非、このブログを読んでいる方々にも観てもらいたいです。
断言します。そのシーンを観たら絶対に笑います。
なんやかんやでラストは意外としっとりしていてよかった
主人公が復讐し始めてからは基本的にギャグシーンの連続なわけですがラストはしっとりとした雰囲気で良かったですね。
まあどんなラストかまで詳しくは書きませんが、今作のタイトルにもなっている
「ミスミソウ」
という花は
冬に寒さをじっとこらえ、春になると花を咲かる
らしく、要するに
「イジメに耐える主人公=ミスミソウ」
という構図なわけですが、主人公の女の子の儚げな雰囲気、作中内での雪が降り続くシーンが先述したミスミソウを連想させてとても印象的でした。映画の内容はアレですが、映像としては美しいシーンが多かったです。カメラワークなんかも工夫されていてこだわりを感じました。
そんなこともあり
あれだけ派手に同級生をぶっ殺しまくった復讐劇もラストではなんとなく感動的な雰囲気に包まれます。
あと、意外な登場人物が生き残ったのも意表を突いていて良かったですね。おまえが生き残るのかよっ!絶対に死んだと思ってたよ!って僕はツッコんでしまったけど。(笑)
まあ僕の結論としてはエンターテイメントとして良作であり、おすすめできる映画なっているので、一度鑑賞してみてはいかがでしょうか?
動画配信サービス Hulu だと今なら無料で観ることができますので。
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