映画「るろうに剣心」の10分の1の面白さ。 映画感想「曇天に笑う」
365日映画カレンダー 11月5日 「曇天に笑う」
おすすめ度
1:くそひでぇ!(笑)これは観ない方がいい映画
【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】
概要
↑ 60秒の予告ですがよくまとまっています。ほぼネタバレレベルです。笑
感想
さて、今作は人気コミック(らしい)「曇天に笑う」を実写映画化したものです。
感想としては
最悪でした。全然おもしろくない・・
映画の感想を書く際なるべく制作者たちへのリスペクトは忘れないように、と心がけていますがさすがにこれは「最悪」と言わざるおえないクオリティです。最悪という字は「最も」「悪い」、つまりこれ以上ひどいものがない、という意味を表すわけですがまさにこの映画は「最悪」そのものです。
映画に携わっている人たちも映画を撮っている最中に「あ、やべ。これくそ映画じゃね?」とか思わないんだろーか。最後まで撮りきっただけでもある意味すごいことなのかもしれない。
2018年の春に公開して、春休みの学生を狙ったんでしょうけど興業収入は2.58億円だったとのこと。 比較対象として「るろ剣」シリーズの興業収入を調べてみると・・
「るろうに剣心」(1作目)・・30.1億円
(2作目)・・52・2億円
(3作目)・・43・5億円
なるほど。こうして数字でみると、るろ剣やっぱすげーな。
つまり、数字だけで今作の評価をすると
「るろ剣の10分の1以下の面白さ」の映画
ってことになりますね。
まああくまでも数字だけですけど。さてそれでは今作の感想をぐだぐだと書いていきたいと思います。
なぜ面白くないか①
実写化する映画は選んだ方がいい。
実写化にむいている映画とそうでない映画ってまちがいなくあると思うんですよ。漫画がヒットしたから実写版も売れるやろーっていう安易な考えで実写映画化するの、最近多過ぎじゃないですか?映画の原作ってそんなに枯渇しているんだろうか?
僕的に「実写化すべきじゃなかった映画」をいくつか挙げると・・・
今作でも主演をつとめている福士蒼汰が主人公。映画「BLEACH」
興業収入 4、13億円
興業収入・・9、05億円
ちなみにジョジョについては第一章とか言っているくせに第二章が作られる気配はまるで、ない。
あと「進撃の巨人」とか「テラフォーマーズ」とか、「それはやめておいた方がいい」っていう映画を安易に実写化しようとします。今の映画撮影技術をもってすればある程度のことは表現できてしまうのかもしれませんが、それにしても実写化にむいているかどうかはしっかり吟味した方がいいと思う。
で、今作は実写化すべきではない!映画なわけですが、どんな点が実写化にむいていないかを簡潔に映像で説明すると・・・
!!!???
彼は主人公がかつて所属していた政府直属の軍隊「犲」(やまいぬ)→爆笑
の兵隊さんなわけですが、もう・・・なんというか、「これはやべぇ映画だ」っていうのが分かってもらえたと思います。お察しのとおり、やべぇ映画です。
・こんなバカでかい剣をもっていて、まわりの隊員にいじめられていないんだろうか。移動するとき絶対邪魔だろう
とか
・こんなくそでかい剣をまるで棒きれのように操る彼の腕力はどうなっているんだろう
とか
・目の傷、どうしたんだろう・・
とか
つっこみどころ満載です。
今作では「漫画なら許されるけど、実写にしたらダメ」っていうキャラがうじゃうじゃでてきます。
まあそんなカオスな世界を楽しむという観点で映画を観れば意外に楽しめるのか!?
いや、楽しめない。
なぜ面白くないか②
福士蒼汰がひたすらかっこつけるだけの映画
↑ これが原作の主人公「天火」です。3兄弟の長男なわけですが、その設定は
・イケメン
・超つよい
・兄弟には優しい
・街の人たちから好かれている
などなど、まあ要するに超ハイスペックかつ社交性が高いイケメン男子です。
ため息がでます。笑
原作は女子に人気があるみたいなので、そういった層が映画に流れてくるのを期待して本作をつくったんでしょうけど、原作を知らない普通の人が観たら「この主人公のどこに魅力を感じればいいの?」って感じがしますねー。しかも主人公の武器は鉄扇。他のキャラたちがばかでかい剣を振り回し、銃をぶっぱなしまくるなかでのあえての鉄扇。しかもそれで敵をバンバン倒してしまうという・・。女性がみると「かっこいー」ってなるのか?
かっこいい福士蒼汰がかっこよく敵を倒してかっこいい決めセリフを言うだけなんで、例えるなら「ヒーロー戦隊シリーズ」みたいな子供っぽさを感じましたね。主人公が優等生すぎてキャラが薄いのはかなりマイナス評価。
なぜ面白くないか③
ストーリーが単純にクソ
小さいころは「スーパー戦隊シリーズ」をよく見ていたものですが、戦隊シリーズの展開って決まっていて
①倒したかに見えた敵が
→②巨大化!
→③主人公たちも巨大ロボに乗り込み
→④必殺技で逆転勝利!
という流れがお決まりだと思います。
だから子どもながらにテレビを見ていて、敵がいったんヒーローたちに倒されても(上記でいう①の段階)「ああどうせ巨大化するんだろうなー」って思っているわけですよ。一番の本番はまだまだこれからだぞ、っていう気持ちでいるわけです。
ところが今作では
①倒したかに見えた敵が
→普通に倒してしまって終わり
という超絶神展開をやってのけてくれます。作中では「オロチ」といういかにもラスボスっぽい存在をさんざんほのめかし「オロチが復活したらやべーぞ!」的な雰囲気になります。
普通なら
オロチ封印!!
→と思ったらやっぱり封印できてなくて大ピンチ!
→主人公たちがなんやかんやでなんとか倒す!
って展開になりそうな気がするし、当然そういう展開だと思って準備していたらあっさり映画が終わってしまったので本当に驚きました。
まとめ
この映画は観なくてよし。笑
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