多部ちゃんは歌う、それを聞いて、僕は泣く。 映画感想「怪しい彼女」
365日映画カレンダー 3月8日 「怪しい彼女」
今回観た映画は2016年に公開された「怪しい彼女」
同名の韓国映画をリメイクした今作の主人公を、みんな大好き多部未華子ちゃんが演じています。
ところでなんですけど、多部ちゃん、めっちゃかわいくないですか?
こう思うの僕だけですかね?
デビュー当時は「かわいくない!」なんて辛辣な意見も多かったですけど年齢を重ねるごとにどんどん可愛くなっていったように思います。
テレビとか雑誌でもよく「多部ちゃんはかわいくなった!」なんて言われていますよね。
でも「かわいくなった」とか言われている時点で「もとは不細工だった」ということになるわけですが・・・笑
まあ多部ちゃんのルックスが良し悪しはかなり好みが分かれるので話はここまでしておいて、映画の話題に移りましょう。
今作の「怪しい彼女」ですが、タイトルだけみると恋愛要素があるのかな?って思いそうですが恋愛要素は弱めでどちらかというと「母と子の家族愛」がテーマになります。
おすすめ度
5:「母と子の愛」に感動!
【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】
概要
感想
はちゃめちゃなストーリー
今作の主人公は70歳を超える元気なおばあちゃんです。そんなおばあちゃんがひょんなことから20歳くらいの若い女性に大変身して・・・というのが今作の「始まり」です。
しかも若返るきっかけになったのが、とある写真館で写真を撮ってもらったら気がついたときには若返っていた、というもので、わりとストーリーはめちゃくちゃです。
ただめちゃくちゃですけどそれだけに物語全体にエネルギーが満ち溢れていて、細かいことはいいからとにかく楽しんでくれ!という製作者の気持ちが伝わってくるようでした。
それにはちゃめちゃながらもストーリーのところどころに後から感動させるための「仕掛け」が上手に用意されていて、綿密に計算されてストーリーが組まれていることが分かります。
基本的には「笑」部分が多く、でもラストに向けて「感動」できる部分がしっかり用意されているので「基本的には笑えてちょっぴり泣ける」なんて物語が観たい人にはオススメできる映画となっています。
僕が泣いた箇所
普段、僕は映画を観て泣くことなんてめったにないわけですが、不覚にも泣いてしまったシーンがありました。それが↓のシーン・・・
多部ちゃんも泣いてるから、僕も泣いちゃいました……(´;ω;`)グスン
それにしても多部ちゃん歌うまいな!!!!!!
歌っているイメージなんて全くないですけど、歌唱力めっちゃ高くて驚きました!
まあこれで歌がへたくそだったら全く感動できないわけですが、多部ちゃんの歌のうまさと主人公の若かりしころの回想シーンがあまりにも良くて思わず涙してしまいました。
回想シーン***
・泣きじゃくるまだ幼い娘を背中に背負い寒空のなか、酒瓶をあらう主人公・・・
・店先にならぶハンバーグをみつめる娘、主人公は財布を開くがお金がない、いいものを食べさせてあげたいと思う主人公・・・
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あかん・・・目から水がとまらん・・・
歌詞には
「この燃えたぎる苦しさは明日も続くのか」
という部分があって、その苦しさの中でも必死に娘のためにお金を稼ぐ母(主人公)の生き方が美しくて、力強かったですね。母は強し、なんていいますけど本当にその通りだなと思いました。
ここからは僕の話になってしまいますが・・
僕の母は看護師をしていました。していました、って書いているようにもうすでに定年を迎えているわけですが、まだ働いていたときは夜勤などもあり忙しく、うちは共働きだったためまだ小さかった僕は祖母の家にあずけられていました。
おばあちゃんは優しかったですけどやっぱり母があまり家にいないのは寂しかったですねぇ。
生意気に「僕より仕事の方が大切なんだ!」なんて、安っぽいドラマみたいなセリフを言ってしまったことだってあります。
でも両親が共働きで働いてくれたおかげで僕はお金に困ることもなく、他県の大学にも進学させてもらいました。その当時は恥ずかしくて「ありがとう」なんて言えなかったですけど、こうして自分も30歳になった今、素直に感謝の気持ちをいえるような気がします。
「怪しい彼女」を観ながら、母のことを考えました。
作中では「男はなぜかマザコンが多い」なんてセリフがあって、自分って結構マザコン的な要素があるのかな?笑
なんて思いながら、たまには母を食事にでも誘ってみようかな。あ、あと父も。笑
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