エンジニアが映画評論家になるブログ

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エンジニアをしている普通のサラリーマンが、映画評論家になってどや顔で映画評論するまでの軌跡を綴るブログです

このご時世だからこそ、面白い映画を! 映画感想「一度死んでみた」

365日映画カレンダー 4月12日 「一度死んでみた」

 

緊急事態宣言が出されて一部の映画館は営業休止になっているのだとか。

さて、今回観た映画は「一度死んでみた

1週間前に観た映画ですが感想を書くのがなんとなくめんどくさくて放置していましたが、いまさらながらブログ記事にしておくことに。

 

このご時世(ワニが焼死したり、志村けんさんがコロナで泣くなったり・・・)「死んでみた」ってタイトルは下手すると炎上しそうな気がしますが、今作については批判の心配はなさそう。

死ぬといっても、お試しで、ちょっとだけ「死んでみた」だけなんで。笑

 

おすすめ度

ちょっとウケを狙いすぎ。子どもっぽいかな

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

概要

無名のデスメタルバンドに所属する主人公・野畑七瀬(広瀬すず)は研究一筋で大事なときにはいつも仕事で不在の父親(堤真一)を嫌悪していた。

毎日のように「死ね!死ね!」といってサンドバックを父にみたててパンチやキックをあびせる主人公。

そんなある日、主人公の願いが通じたのか、父親が死んでしまう。

しかし父親の死には、ある秘密があったのだった。

 


映画『一度死んでみた』予告(60秒) 2020年3月20日(金)全国ロードショー

 

感想

コロナ恐るべし

この映画を観た時点では、まだ非常事態宣言が出ていませんでした。

したがって、あまり外には行かない方がいいよ~というスタンスではあったものの、外出している人は割りと多めな印象。

 

特に僕が住んでいる地域は田舎で

 

「コロナってなに?おいしいの?」

 

レベルの危機意識しかないので、映画館はショッピングモール内にあるにもかかわらずマスクを付けている人は少なかったですね。

 

映画館は密閉されてた空間であるためさすがにマスクをつけないとやばいだろうということで、マスクを装備していざ映画館へ。(本当は行くべきではなかったのかもしれませんが)

 

さて、そんなこんなでいつものように映画館へ行き、券売所でチケットを買おうとしたら・・・

 

券売所はがらがら・・・

 

今日休みですか?ってレベルで人がいませんでした。

ちなみに僕の前には50代くらいのおばさんがいて

 

「ねえ、わたしの前後左右には人、いないわよね?」

 

と、なぜかちょっとキレぎみに店員さんに確認していました。

若い女性店員さんの顔は完全にひきつっていましたけれど、「大丈夫ですよ!」」と営業スマイルでなんとか対応。それをみたおばさんは「ならいいけど」と言ってチケットをにぎりしめてスクリーンへ。

 

で、次は僕の番。

僕がいく映画館のちょっとめんどくさいところがあって、席を取る際、今どこが空いているのかぱっと分からないのです。

(手元に座席シートを置いてもらって、その紙をみながら『ここがいい!』っていうタイプ)

 

「結構うまってます?」

 

と一応確認すると、

 

「いえ! まだひとつしか席がうまってないからどこでもOkです!」

 

お、おう。まじか・・・

 

というわけで適当に席をとって指定されたスクリーンへ向いました。

 

いつもだったらポップコーン売り場で長蛇の列ができているのに、その日は誰も並んでいませんでした。

僕はポップコーンが結構好きなので注文していこうかなーとも思ったけれど、暇そうにカウンターであくびをしている店員さんと目があってしまい、なんとなく気まずい感じになったため買うのはやめ。

 

そしてスクリーンに入ると館内にいたのは僕と例のおばちゃんだけ

おばちゃんは周囲に客がいないよね?っていうことを心配していたけど、それもどうやら杞憂だったみたい。がら空き貸し切り状態のまま映画はスタート!!

 

コロナ、恐るべし。

 

ちなみにおばちゃんはポップコーンをもりもりと食べていて、割りとうるさかったぞ!笑

 

暇はしない。だけど没入もできない

これは悪い意味で言っているのだけど、映画の感想を端的に言うと

 

がちゃがちゃしすぎ

 

かなーと思いました。

 

「死」をテーマにしているだけにあえて軽い感じのコメディタッチにしようという制作者の意図は分かるのですが、シーンのたびに「おもしろいでしょ?」と、ボケの感想を聞かれているみたいで最後の方はちょっとうんざりしてしまったなあ。

 

これは別に批判じゃないけれど、主人公がいちいち語尾に「デス!」っていうのが正直鬱陶しかったデス。笑

 

主人公のキャラをつけるためだから仕方ないのかもしれないけれど、最後の方になるとなぜか登場人物が主人公に感化されて「デス!デス!」の嵐・・・・

 

映画を見終わったあと、なぜか僕も主人公の口癖がうつっていて、翌日会社にて部署内の人にメールをだすとき

 

よろしくデス!

 

と思わず書いてしまった。笑

シンプルゆえになかなか中毒性のあるパワーワードなのかもしれない。

 

伏線はよい

 さて、映画の良かったところとして「伏線」の張り方と回収の仕方は面白かったです。例えば伏線の例として・・・

 

・主人公の名前

・主人公の父親は化学オタクで、娘に元素記号を暗記させていた

・父親の同僚で「じいさん」と呼ばれている職員がいる(名前はフジイさん)

・父親はせまいところで早着替えができる

 

他にも映画開始からたくさんの伏線がはられていて、それがどこで回収されるのか?ということも今作の楽しみ方のひとつですね。

 

特に「なるほど、そういうことね」と思う箇所があったのでちょっと紹介しておくと

 

主人公の父親(堤真一)は製薬会社の社長をしています。実は秘密裏に若返りの薬の研究をすすめており、その薬の名前は「ロミオ」。

 

で、その薬の研究途中、偶発的に2日だけ死ぬ薬が完成してしまうわけですが薬の名前が「ジュリエット」で、なかなかネーミングセンスがよくてここは感心した。

 

もちろん有名な「ロミオとジュリエット」からもじったもので、ロミジュリの設定が後に影響してくるシーンが他にもあって、脚本つくった人はなかなか上手に設計したものだなあと感心させられました。

 

 

全体的にはやや子どもっぽいかなと思える映画でしたが、退屈せず笑える映画なので是非、興味をもった人には観てもらいたいデス!!

 

 

ブログ作成時間:30分