エンジニアが映画評論家になるブログ

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エンジニアをしている普通のサラリーマンが、映画評論家になってどや顔で映画評論するまでの軌跡を綴るブログです

謎の世界観が無理だった。 映画感想「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

365日映画カレンダー 10月14日 「ぼくは明日、きのうの君とデートする」

 

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小松菜奈はたしかにかわいかった。

おすすめ度

2:切ないと思えるポイントは多め。ただ設定的に納得できないところがあった

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

概要

 

youtu.be

感想

めんどくさい世界観について

タイトルの時点でまあまあネタバレしているのでなんとなく想像はできると思いますが、今作の最大のポイントは

 

主人公とヒロインの生きている時間軸が逆

 

という点です。

 

この設定自体はオリジナリティがあってなかなかいいと思います・・・・が!

今作、いろいろ独特な設定があって、それらをよくよく考えると「え??」ってなる点がいくつかあります。

理解はできるんだけど納得できない、みたいな。

 

まずは設定を簡単に説明していきたいと思います。

 

主人公とヒロインの生きている時間軸が逆

たとえば僕がこのブログを書いているのは

2019年10月14日なわけですが、当然時間がすぎると15日→16日→17日・・・・と日付がかわっていきます。

 

今作のヒロイン曰く、主人公が生活している世界とはまた違った、「別の世界」があるらしく、その世界は主人公の世界とは逆に時間が流れていて17日→16日→15日と時間がすぎていきます。

 

主人公 :15日→16日→17日

ヒロイン:15日←16日←17日

 

例えば16日に主人公とヒロインが「はじめて手をつないだ」としましょう。

主人公からすると翌日は17日ですが、彼女からすると翌日は15日になります。

そこで17日に主人公が

「昨日手をつないだよねー」

と言っても、ヒロインからすると「??」となってしまいます。

原因としては16日に「手をつないだ」ヒロインは15日へ移行してしまったためです。

 

どういうことかというと・・

 

主人公 :15日 16日(主人公) 17日

ヒロイン:15日 16日(ヒロイン)17日

 

16日に手をつないで、次に日になると・・・

 

15日      16日 17日(主人公)

15日(ヒロイン)16日 17日(*①)

 

 *①・・・16日に主人公と手をつないだことを知らないヒロイン

 

こんな感じになります。

どうでしょう・・・。すこしはイメージできたでしょうか?

 

時間軸が逆であることによる弊害は主人公、ヒロインそれぞれあるわけですが、僕的にはヒロインサイドの方が大変だろうなぁという気がします。

 

普通のカップルって、知り合い→友達→付き合う→手をつなぐ→キスする・・・

みたいな感じで段階的に仲良くなるわけじゃないですか?しかしヒロインはその逆をたどらなくてはならないので

キスする→手をつなぐ→付き合う→友達→知り合い→他人

 

みたいな感じでどんどん疎遠になっていかざるおえないんですよね。ヒロインは主人公にそのことを悟られないように演技をします。 

 

そもそも無理して付き合う必要はないような気がしますが、そこはちゃんと設定として一応考慮されていて、主人公とヒロインは運命で固く結びついているんですよねー

うーん・・・結局運命ですか。

 

さて、今作の設定をさらにみていきましょう。

設定について

①主人公とヒロインが住む世界は5年に一度、30日だけ重なる

そういう設定です、と言われればそれまでなんだけどいまいちスッキリしないなぁ。

でもここはあまり深く考えても仕方がないから、ぐっと我慢するしかないのか。

 

ところで、主人公とヒロインは作中では20歳という設定なので、二人は下記のタイミングで「世界」が重なります

 

【ふたりが出会うタイミング】

主人公 ヒロイン

5歳  35歳

10歳 30歳

15歳 25歳

20歳 20歳

25歳 15歳

30歳 10歳

35歳 5歳

 

なぜ20歳が中点(年齢的に二人が重なる)になるの?

 

っていうツッコミも新たに生まれるわけですが、そりゃ若い方が映画的にもいいからでしょうねー。

例えば二人の年齢が重なるタイミングが40歳だとすると・・

主人公5歳のとき、ヒロイン75歳ですからね。

 

主人公が子どものころに出会ったおばあちゃん

実は大好きなヒロインでした!

なんて展開もつくれるわけですが、まったくロマンチックじゃないですもんね(笑)

 

②主人公は5歳のとき、ヒロインに命を救われる。ヒロインも5歳のときに主人公に命を救われる

普通の時間軸だったら無理なわけですが、今作においてはそれが可能です。上に書いた【ふたりが出会うタイミング】を見てもらえれば分かると思いますが。

 

この設定について、この記事を読んでいるみなさんはどう思います?

ロマンチックだなーとか、ステキだなーとか思いますか?

僕はそんな風には思えませんでしたね。

それどころか

 

過去も未来も運命がすでに決定していて、主人公もヒロインもそれをただなぞっているだけ

 

という気がして物語の熱がすっかり冷めてしまいました。

まあ作中でも主人公、ヒロインは今僕が指摘したような感覚になって、ほんの一瞬だけ微妙な空気になるわけですが

 

「これから起こることが決まっていてもいい!

君とすごす時間がかけがえのないことに変わりはないから!」

 

的なポジティブ発想転換により二人の恋はさらに燃え上がります。

 

今作を楽しめるかについては、これらの設定を許せるか、許せないかに依存しますね。

僕はどうしても許せなかったです。(笑)

 

こういう設定、自分的には好きかなと思っていましたがダメでした。

相性的にいまいちだったこともありブログの記事量はいつもより少なめ・・・(笑)

 

あ、今どうでもいいことを思いついたんですけど・・・ヒロインはどんどん過去にさかのぼっていくわけだから・・・スマホガラケーPHS→ポケベル・・みたいにどんどん不便になっていくんだろーか。(笑)

どうでもいいか。

 

ブログ作成時間:20分

怪物は語る。3つの深イイ話!しかし4つ目を語るのは、主人公、オマエだ。  映画感想「怪物はささやく」

365日映画カレンダー 10月13日 「怪物はささやく

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怪物のCGはよくできていました。木の怪物なわけですが、動くたびに「ギギィ」って感じの効果音が鳴ってなかなかいい感じ

 

映画の「テーマ」って主人公の性別や年齢である程度決まってくるような気がします。

 

たとえば僕が大好きな「ヒロイン病死系」映画ならヒロインはまず間違いなく「女子高生」で、テーマは「青春」であったり「はかない恋」だったりします。

 

これが30代のさえないおっさんだったり、おばさんだったりしたら「青春」ってテーマは観ている人に伝わらないでしょう。

30代の主人公ならサラリーマンの「奮闘」だったり、「家族愛」なんかがテーマとして設定されるんだろうな。

 

さて、今作「怪物はささやく」の主人公はひとりの少年です。

今作のテーマは少年の、精神的な「成長」を題材にした物語です。

 

 

おすすめ度

3:世界観はすごくいい。ただ怪物の「深イイ話」が少し分かりにくかった。

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

 

概要

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*ひとつツッコミたいところとしてはタイトルが怪物は「ささやく」となっていますが、怪物はそれほどささやきません。

 

「さぁ、物語を話すから聞け!そんでもって最後はおまえが物語を話せ!話せ!オラァ!話せや!」

 

みたいない感じで、割と怪物の圧が強め。笑 

感想

怪物が話す3つの「矛盾」に関する物語と少年の葛藤

まず設定がすごく魅力的でよかったですね。

 

・12時7分になると怪物が現れて(この時間にも意味がある)

・主人公であるコナーに怪物は3つの物語を聞かせる

・そして、4つめの物語は「おまえの真実」を話せ、と怪物はコナーに言う

 

うーん。いい設定だなぁ。

この映画のジャンルは「ダークファンタジー」に分類されるようですが、ダークは置いておくにしても、ファンタジー要素満載で絵本にありそうなストーリーで非常に興味がそそられますね。

 

しかし難点があるとすれば

 

怪物の深イイ話が結構わかりにくい

 

ことです。

まあ大体「イイ話」ってのはよくよく考えてみると話の本質が分かって「なるほど、いい話だなあ」ってなるわけですが、もうすこし怪物くんにはわかりやすく説明してもらいたかった・・・・。(笑)

 

要するに」ってまとめると話自体は結構単純なんだろうと、それをふわっと包み込んでいるからよく分からん話になるという・・・。

 

怪物のよく分からん深イイ話には主人公であるコナー少年も困っていて、「なに言ってるかわからないよ!」と映画を観ているひとの気持ちを代弁してくれます。

サンクス、コナー。

 

まあ結局、怪物の語る物語は主人公コナーに通ずる話であり、僕が思うに

コナーが心のなかに抱えている「矛盾」に関する物語なんですよね。

 

お節介やろうの怪物くんは「この話はおまえのことだから、よく考えてみろよ」

ってコナーに諭しているわけです。

 

3つの物語のなかでも割とわかりやすかったのが、3つめの物語です。

 

****

・誰からも見えない男いた
・その男は他人から無視されることにうんざりしていた
・しかし彼は透明人間じゃなかった。周りが彼を見なかっただけ
・彼はその状況に耐えられなくなった。そしてこう思った
・誰にも見えない者が、存在しているといえるのか、と

****

その話をきいたコナーはこう言います。

 

コナー「じゃあ、彼はどうしたの?」

怪物「怪物を呼んだのさ」

 

コナーは学校ではぼっちキャラかつ、いじめられっ子という設定です。

そんなコナーに対してひどいイジメをする少年がいるわけですが、コナーはいつもいじめっ子のことをじっと見つめています。

まあそんなことをすればどうなるかなんてバカでも分かるわけですが・・・

 

いじめっ子「俺が振り向くと、おまえがいつも俺を見ている」

きもちわりーんだよーと言っていじめっ子にぶっとばされるわけですが、コナーはいじめられることで自分という「存在」が学校内にあることを証明したかったんでしょうね。

 

しかしある日いじめっ子が

「これからはおまえをもう見ない」

的なことを言います。

 

こんなことがあった時に「3つめの物語」を怪物から聞かされたコナーは

「うぉおおおおお!」

と、自分のなかに潜む怪物(暴力性)を呼び起こし、いじめっ子に突進し、馬乗り状態でボコボコにして病院送りにします。(笑)

そこまでのポテンシャルがあるなら最初からいじめられんな、って思いましたけど。

 

で、結局そのあとどうなったかというと・・・

 

透明人間は自分の存在を証明するために必死に暴れたが、その結果、より孤独になってしまった

 

というわけです。

 

怪物の深イイ話体験型であり、実際にコトが起きたあとに

「ね、さっきの話の意味わかるでしょ?wwww」って感じです。

そういえば僕が学生時代、

僕が失敗するって分かっているくせに放置しておいて

失敗したあとになって「ほらみろ!」と注意する

むかつく教師いたなぁ。(笑)

 

一番よかったシーン

怪物がはなす3つの物語は最初は正直

「うーん・・どうなの?」

って感じでしたが、4つ目の物語、つまりコナーが語る「真実」はすごくよかったです。

 

そもそも最初の時点で

「俺が3つ話すから、4つめはオマエが話せ」

という無茶ぶりに対して、どんなジャイアン的な思考だよ・・・と思っていましたが、コナーが語るべき「真実」とは、

 

本当は言いたいけど、絶対に口にしてはいけない

コナーが心のなかに抱いている感情

 

のことなんですよね。

で、その「真実」というのがなかなか残酷なもので

 

母の死というつらい現実から一刻もはやく逃れたい

 

といったものです。

コナーの母親は重大な病気に罹っていて(末期の癌?)、さまざまな治療方法をためしますが一向に効果があらわれません。

そんな状態に対して母親はコナーを心配させないために

「次のクスリが効けば、きっとよくなる」

と言いますが、コナーはそれが嘘であることを心のどこかでは確信しています。

 

母はきっとよくなる

という気持ちと

母は、死ぬ

という気持ちが介在してしまっているわけですね。そしてそんな二つの矛盾した感情を心のなかにしまっておくのはひどく苦痛なことであり、母が死んでしまうことでその苦しみから開放されたいと、実は願ってしまっているわけです。

 

こういったコナーの気持ちは彼がみる夢にあらわれていて

 

・裏には墓地に母が立っている

・地面が突然裂けて、母親がその隙間に落ちそうになる

・コナーは母親の手を必死につかむが、最後はその手をはなしてしまう

 

今作の良かったところとして、主人公の内面が非常に丁寧に描かれていることが挙げられます。派手なアクション映画も爽快でいいですけど、たまには今作みたいな映画をじっくり観るのもいいのではないでしょうか。

 

小話

コナー少年が抱えていた悩みのひとつに

母の死というつらい現実から一刻もはやく逃れたい

がありますが、僕にも似たような経験があるのでそれについて書きたいと思います。

 

僕の家では昔から猫を飼っていました。僕が小学生の高学年くらいのころにはもうその猫は結構な高齢になっていて、ある日、猫の調子がおかしいということで病院にいったところ猫は重大な病気に罹ってしまい、残りの命はそれほど多くないということを獣医から聞かされました。

そして獣医はこうも言いました。

 

症状はこの先どんどん悪化し、猫は痛みを訴えると思いますが、大丈夫ですか?

 

と。

特に最後の「大丈夫ですか?」という質問が最初は意味が分からなくて、どうして猫じゃなくて僕たちに「大丈夫ですか」と聞いたのか不思議でたまりませんでした。

しかし、獣医の言っていた意味がすぐに分かりました。

 

猫は定期的に苦しそうに鳴くことが増えて、当時の僕にとってそれは耐えがたい光景でした。そのせいもあって、それまで猫の世話は僕がしていたのですが猫が苦しみ、弱ってしまってからは猫の世話は父親がするようになりました。

 

またある日、猫を病院に連れて行ったとき、獣医さんから

 「安楽死させてあげるという選択肢もあります。いかがですか?」

と提案されました。

僕は猫を安楽死させてあげたいと思いました。

 

だけど、今思い返してみると僕はただ単に「大好きだった猫」が苦しむ姿をこれ以上みたくなかったからです。

猫がこの先「苦しんで死ぬ」という現実からはやく開放されたいために猫が安楽死されることを望みました。

 

安楽死させるべきか、させないべきか

 

僕以外の家族にとっても、猫は大切な存在であったため、獣医の提案は一旦保留にしておいて、どうすべきかみんなで決めることになりました。

もうその頃には猫は本当に弱ってしまっていて、家でずっと寝ている状態でした。

しかし、あるとき、猫のエサがいつも置いてある場所の方で猫の鳴き声が聞こえてきたのです。

 

家族みんなで声のする方へいってみると、空になったエサ入れの前で猫が鳴いていました。

「お腹がすいたから、はやくご飯をたべさせてよ」

と、僕たち家族に訴えていたのです。

 

こうして、僕たち家族は猫を安楽死させないことにしました。

 

その選択が正しかったのか、今でも思い返すことがあります。もっと苦しまずに楽に逝かせてあげるべきだったような気もしますが、猫は「もっと生きたい」と、僕たちに訴えていたような気がします。

 

それまで僕は猫から遠ざかっていましたが、猫を安楽死させないと決めてから再び世話をするようになりました。症状が軽い日は猫は意外に元気で、お腹を天井に向けて寝そべっている猫の姿をみていると、このまま元気になるんじゃないか?そう思う日すらありました。

 

しかし、猫は死んでしまいました。

でも猫は苦しむことなく、本当に、眠るようにして逝ったのです。獣医からは「最終的には発作がかなり強くなる」と聞かされていましたが、そうはなりませんでした。

 

今作「怪物はささやく」のラストでコナー少年は

 

お母さん、いっちゃやだ

もっと一緒にいたい

 

と母に自分の気持ちをぶつけます。

それまでコナーは「母の死」の死から目を背け、自分の気持ちを心の底にしまいこんでいたわけですが、最後は母の死にしっかり向き合い、また自分の本当の気持ちを母に伝えます。

 

コナーが4つ目の物語、つまり自分の真実(母の死からはやく開放されたい)を語ったとき怪物は

勇敢だった

とコナーをたたえます。

 

怪物が現れたときコナーは

「母さんの病気を治すために現れてくれたんだろ?」

と怪物に問いただします。怪物は

「おまえを癒やすために現れた」

と言っていて、そのセリフの意味がラストでようやくわかりました。

 

このシーンをみて、昔飼っていた猫のことを思い出したので書いてみました。

猫、天国で元気にしているといいな。

 

ブログ作成時間:3

漫画版と映画版で真逆の結末。だが、それがいい 映画感想「ヒミズ」

365日映画カレンダー 10月12日 「ヒミズ」 

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このカットは素晴らしい。泥まみれになった主人公、それに寄り添う少女。物語のイメージを端的に表現出来ていると思う

[:contents] 

おすすめ度

4:どれだけ絶望的な状況であっても、誰だってやり直せる。そう思わせてくれる映画

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

 

【ざっくり感想】

原作は漫画「行け!稲中卓球部」でおなじみの古谷実による「ヒミズ」です。タイトルにもなっている「ヒミズ」の意味ですが、「日見ず」というモグラの名前が由来になっているようです。

 

そのモグラは山の中で暮らしていて、ほとんど日光にあたることがないことから「日見ず」という名前がつけられているのだとか。そういう意味では今作の主人公はまさに「日見ず」で、光をしることなく暗い森をずっとさまい続けるかのような人生を送っています。シンプルなタイトルだけど深い意味が込められていていい感じ。

 

さて「稲中」のイメージがかなり強い古谷実ですが、今作「ヒミズ」くらいから漫画の路線が大幅に変更されて今作以降はかなり暗い話が多くなった印象です。だいたいヤクザが出てきたり、人が死んでしまうような事件に主人公が巻き込まれるパターンが多いような気がする。

 

漫画版の「ヒミズ」を読みましたけど、ラストはめちゃくちゃ鬱展開だったので、映画版はどんな感じなのか楽しみにして観ましたけど、映画版のラストはすごくよかったですねー。

 

ちなみに映画公開付近で東日本大震災が発生したこともあり、脚本が大幅に改変されたそうです。そのことを最初知ったときは正直、「震災を絡めるのはどうかなー」と思いました。

 

なんとなくあざとい、というか・・けっきょくのところ震災をダシにして話題性が欲しいだけなんじゃないかなーと邪推してしまっていて、実際に映画が公開されたときはかなり批判も多かったみたいですね。

 

ただ、映画に込められたメッセージ性はとても強くて、被災した人のみならず「自分だけの力だけではどうしようもない状況」に苦しむ人たちにむけたエールが込められていたように思えます。

 

概要

 youtu.be

感想

「普通」であることが、どれほど幸福であるか考えさせられる

今作に登場するキャラクターのほとんどが「普通」じゃない状況に陥っています。

まあ「普通」ってなんなの?っていう話になってしまいますが

 

主人公の住田は小さな貸しボート屋で母とふたりで暮らしているわけですが、母はある日突然いなくなり、そして不定期に彼のもとをおとずれる父親はどうしようもない人間で、暴力をふるったり「おまえなんか死んでくれればよかったのに」と吐き捨てます。住田はそんな父親に対し「俺はおまえみたいなクズには絶対にならない!」と誓います。

 

また主人公の理解者である茶沢さんは親からネグレクト受けており、住田同様に両親から必要とされていません。ある日茶沢さんが家に帰ると、両親の手によって首つり台がつくられていてそれによって自殺するように茶沢さんにすすめたりします。ある意味、住田よりもきっつい家庭環境かも・・

 

とまあこんな感じで登場人物たちをとりまく環境は最悪で、普通ではないです。

僕たちが普段生きているなかで

「あー退屈だなー」

とか

「なんか普通じゃないこと起きないかなー」

 

なんてことをついこぼしてしまうわけですで、今作の主人公たちはまさにそんな「普通」の生き方を切望しています。

 

そんな普通を求める登場人物たちの姿があまりにも切実で、まっすぐすぎて・・映画をみていて僕は自分が手にしている「普通」をもっと大切にしなければいけないなと思いました。

 

東日本大震災がおきたときも「とんでもないことが起きている」という認識はもちろんありましたが、それでもやはり当事者ではない僕にとっては「どこか遠い場所で起きている出来事」だったと思います。

被災した人たちの気持ちに寄り添うなんてことは簡単に口にするべきことではないと思います。

しかし、この世界では想像もできないほど苦しい状況に陥っている人たちがいて、そんな状況に対して必死に立ち向かっているんだ、ということくらいはせめて胸にとどめておきたいと思いました。

そう思うことで、自分が当たり前のように手にしている「普通」を、もっと大切にできるような気がするからです。

 

ラストは本当によかった

映画の感想を書くうえで「ラストがよかったぜ!」ってやってはいけないような気がするが、本当に良かったので・・許してください。

 

僕は漫画は既読済みだったので途中までは

 

「うわー漫画通りのラストかー。めっちゃバッドエンドやん・・」

 

と思っていました。とはいえ僕自身バッドエンドも好きなので、どれほど絶望的な感じで終わらせてくれるのだろうと思っていたわけですが、今作のラストはバッドエンドではなく、非常に前向きで希望に満ちあふれたラストになっていました。

 

しかも主人公たちは15歳の中学生ということもあってもか、瑞々しくて、本当にさわやかなラストに仕上がっていて例えるならポカリスエットを飲んだあとのようなスッキリとした気持ちになります。30歳のおじさんにはポカリスエットはあまりにもさわやかすぎて、涙がでそうになりました。

 

 

さて、映画版は漫画版のラスト容を180度変えてしまったわけですがその改変はすごくよかったです。

 

主人公である住田の理解者である茶沢さんがラストに

 

住田! 頑張れ!

 

と泣きながら叫びます。彼女は何度も何度も住田にエールを送り、それを横で聞いたいた住田も同じように

 

住田!頑張れ!

 

と、普通ではなくなってしまった自分自身を鼓舞するように何度も何度も叫びます

 

もう・・このシーンは青春全快、かつ前向きなイメージで本当によかったです。

 

「住田!頑張れ!」と叫ぶシーンは、映画を見ているすべての人たちに向けてのエールだと僕は思いました。

ブログの冒頭でも触れたと思いますけど、この当時の日本は東日本大震災によってもたらされた悲しみに包まれていました。本当に想像もつかないくらい多くの人たちが悲しみにくれていて、絶望的な気持ちになっていたと思います。

そんな人たちに対して今作は

頑張れ

大丈夫だから

きっとやりなおせる

と、主人公ふたりを通してエールを送っていて、住田の暗い人生に一筋の光が差し込むようなラストの展開は、映画を観る人たちを前向きな気持ちに押し上げてくれるのではないでしょうか。

 

主演をつとめた二人の演技もよかったです。

特に茶沢さんを演じた二階堂ふみの表情、セリフ回しは非常に印象的で、茶沢さんの

 

素朴でちょっと変わり者だけど、芯が強くて優しい少女

 

っていうキャラクターが上手に表現できていたと思います。

 

個人的には二階堂ふみ宮崎あおいに通じる透明感があると思う。

え、誰も共感してくれない?(笑)

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ぜったい似てるって・・(笑)

小話

・映画→漫画

・漫画→映画

 

どっちでもいいですけど、要するに

「漫画も映画も両方みてほしい」

です。漫画は巻数がそれほど多くないので数時間で読めると思うし、絵もシンプルだから読みやすいはず。

 

推薦する理由としてはやっぱりラストの展開が全く別だから、ですかねー。

 

特に漫画の方は誇張でもなく本当に救いようのないバッドエンドなので是非みてもらいたいです。

 

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漫画の方はひたすら暗い展開が続くけど・・

 

ブログ作成時間:30分

嫌なことなんて忘れちまえ! 一週間しか記憶が持たないヒロイン(笑) 映画感想「一週間フレンズ」 

365日映画カレンダー 10月8日 「1週間フレンズ。」

おすすめ度

3:内容はうすいですけど、雰囲気は良い。

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

概要

 もう映画の概要はぶっちゃけ予告を観た方が早いような気がする(笑)

youtu.be

↑ 150万人が感動したらしいです。

感想

ツッコミどころの多い展開!もう、最高!(笑)

いやーヒロイン病気系の映画って本当に最高ですよねー。

なにが最高って、「感動させる」ためにいろいろ無理矢理設定をつくっているからツッコミどころ満載でみていて本当に面白い(笑)

 

もうどこからツッコんでいいのか困ってしまいますけど、これだけは言わなくてはいけないのが

 

ヒロインの記憶は1週間経つとリセットされてしまう

 

ことについて。

健忘症といった症状も実際にあるし数日経つと記憶がなくなってしまう人は実際にいるのだろうけど、今作のヒロインは「友人に関する記憶」だけが器用になくなります。

 

そのようになってしまったきっかけは二つあって、まず一つは交通事故。もうこれは鉄板ですね。とりあえず事故にあわせておけばなんでもあり、という短絡的な考えは僕個人としては結構好きです。(笑)これからも映画のなかでたくさんのヒロインたちが車に轢かれるんだろうなー。

 

そして二つ目の原因は「中学時代の、男女間のトラブル」です。

簡単に言ってしまうと・・・

 

・中学時代ヒロインのクラスには超モテモテのイケメン君がいた。

・ヒロインの友人がそのイケメン君が好きだった

・しかしイケメン君はヒロインのことが好きで、ヒロインに告白しようとする

・すると友人から「自分だけぬけがけして!」という全く意味不明のひがみを受ける

・ヒロイン、ショック!

・なぜか交通事故に遭う(笑)

・そのときのトラウマが引き金となって、一週間しか記憶が保持できなくなってしまう

 

うーーん。なるほど。

友人からそんなことを言われればそりゃショックで記憶も1週間しかもたなくなりますよねー・・・って

 

ふざけんな(笑)

これくらいのいざこざで記憶を消し飛ばさないでくれ・・・。頼むから・・。

とまあこんな感じで、びっくりするほど大したことない理由でヒロインは記憶を失います。一応ヒロインの家族は「娘の病気とは一生よりそっていくつもりです」的な発言を悲痛な面持ちでしてくれるわけですが、「友人関係忘れちゃうくらいだったら別にどうってことない?」と思ってしまいました。実際、ヒロインは学校生活を普通にすごせているようですし。

 

病気に対してのツッコミはこれくらいにして、次は登場人物たちに対してツッコんでいきたいと思います。

 

まずは主人公に対してツッコミたいことは一つ!

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映画「キングダム」を観ても思ったけど、シンプルに演技がお上手ではないと思う・・・。雰囲気がないというか、まったく存在感がない。

ヒロインに対しての行動動機がブレてない?

ということ。

この映画は恋愛映画なの? 男女間の友情を描いた映画なの?主人公の行動に一貫性がなくてそのへんがまったくわからん!しっかりしてくれ!

 

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もはやギャグシーン

冒頭の時点では、主人公はヒロインと「友達」になりたいって思っていたはずなんですよ。

そりゃヒロインは美人設定なのでまったく恋愛感情がない、なんてことはないと思いますが、一週間で友人関係を忘れてしまうヒロインのために交換日記をはじめるとき「僕と友達になってください!」って言っていたので、僕はその言葉通り主人公はヒロインと友達になりたいんだな、と理解していました。

 

ところがどっこい、ヒロインの元同級生(どうみてもイケメンにみえない)とヒロインがいい感じになったとき、主人公は目に見えてショックを受けていて

おまえ、ヒロインと友達になりたかったんじゃないのかよ

とツッコミをいれたくなりました。というか、映画を観ながら一人でツッコミました。(笑)

 

さらに自暴自棄になった主人公は、ヒロインとの思い出がつまった交換日記を燃やすという暴挙にでます。

 

彼女を救えるのは俺じゃないんだ・・

 

と訳の分からない言い訳をしてあっさりヒロインとの関係を終了する主人公にはガッカリしました。まあそのシーンでは笑いましたけど。

 

(ちなみにこのご時世、携帯電話があるのに交換日記という超古典的な方法でヒロインとやりとりする主人公はさすが。ちなみにヒロインは携帯電話をもっていません。ヒロインは記憶なくなるという大変な状況なのに、どうして家族は携帯をもたせないのか?

なぜなら、主人公と交換日記をさせるためさ!笑)

 

主人公のキャラも定まっていないため、周りにいる登場人物たちも全員ふわふわしていて、「このキャラいる?」と言いたくなるような登場人物がゴキブリのように湧いてでてきます。

 

なかでも僕が一番お気に入りの「こいつ必要ないだろ」キャラは主人公の友達の「桐生」君というキャラです。

彼は映画の世界のなかではすべての女子の目からイケメンにうつっているらしく、教室では彼がなにかするだけで「きゃー!桐生君かっこいいー!」的な雰囲気になります。

じゃあ桐生君が主人公に対してなにかプラスのことをするかというと「全く役にたちません

 

間違いなく役に立っていません。

というか、作中には一応登場していますが彼の存在意義がまったく不明でした。

しかも桐生君役の俳優さんの演技がこれまた最高で

 

オマエ ヒトリデ ゼンブ カカエコンデ スゲーヨ

 

なんていう機械みたいなしゃべり方をします。びっくりです。さすがにどうなの?っていうレベルの演技でした。

 

結論として僕が声を大にして言いたいこととしては

桐生君は最高

ということです。

 

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画像右が僕のおすすめの桐生君。学芸会なみの演技をして作品をもりあげてくれます

一番よかったシーン

全体的にぺらっぺらのストーリーですけど演出的には結構よかったシーンが多かったです

 

主人公は漫画研究部に所属していてヒロインのために、図書室で借りた本に勝手にパラパラ漫画を作成するシーンがあるのですが、これがなかなか味があるタッチで描かれていてよかったですね。

 

たぶん原作者はこの「パラパラ漫画」のシーンをやりたいがために主人公を漫画研究部にしたんだと思いますがその判断は大成功で結構感動しました。

 

芸人の「鉄拳」がパラパラ漫画で有名ですけどあんな感じの優しいタッチで、主人公とヒロインが共に過ごした「ふわっとした、ほとんど中身はないけどいい感じの時間」をそれこそいい感じに表現してくれています。

その中身すかすかのパラパラ漫画をみたヒロインは主人公との日々を思い出し涙するという、超ドストレートな展開は僕的にはかなり胸熱でした!

 

あと主人公はラストに高校を卒業するわけですが、卒業式のシーンもよかったです。僕はもともと高校教師をしていたので、卒業式のシーンが流れるだけで教師時代を思い出して感慨深い気持ちになるんですよねー。卒業式シーンはずるい。

 

この記事を読んでくれた人は

こいつ、『1週間フレンズ。』をバカにしている!

 

と思うかもしれませんが誤解しないでください。

 

 

普通にバカにしています。

 

小話 高校生は息を吐くかのごとく青春をする

 映画の話は終わりで(笑)僕の話をすこしさせてください。

さきほどすこし触れましたが僕は高校の教員をしていました。

大学を卒業してすぐに県立高校の教師として働きだした僕はどこからどうみてもただのワカゾーで、先生になってからしばらくはなかなか「教師」を演じることができませんでした。

 

「生徒を怒る」って結構なストレスで、僕は怒るのがとにかく苦手でしたねー。

体育の先生とかは「バカなの?」っていうくらい全力で生徒を怒れるわけですが、僕はなかなか怒れなかったため、結果として生徒になめられてしまっていました。

 

ある女子生徒は僕のことを特にバカにしていて、僕は数学の教員だったのですが彼女は授業をなかなか真剣に聞いてくれません。

 

僕「○○、ちゃんと聞きなさい」

女子生徒「はいはーい わかったわかった!」

 

なんて感じのびっくりするほど不毛なやりとりをしていました。

 

そんな彼女は数学が苦手で、2年生のあるとき赤点をとってしまったため、僕と一対一で教科指導をすることになりました。

 

僕は彼女のことが正直苦手だったので「いやだな」と思っていましたが、彼女は普段の授業と違って驚くほど素直に僕の話を聞いてくれました。

 

補修が終わって、彼女を学校の正門まで送ったとき

 

「先生、いつもバカにしてごめんね。わたし、先生のこと好きだから」

 

と言われました。

映画だったら間違いなくいい感じのBGMがかかっていたと思います。マフラーを首に巻いて、僕に手を振りながら駅の方へ向っていく彼女をみて

 

高校生、やべぇな

 

と思いました。やつらは息をはくかのごとく、青春ワードをすさんだ大人の僕たちに投げつけてきます。

 

そんな彼女も高校を卒業する日が来ました。

僕は彼女から手紙をもらいました。結論から言うとちょっとしたラブレターでした。

卒業生の手紙は今でもずっと大事にもっていて、もちろん彼女の手紙も手元にあります。

その手紙に青春度はやばかったですねー。

こんな感じの内容でした。

 

**

先生、いつもひどい態度をとってしまってすいませんでした。

わたしが赤点をとってしまったとき、先生は数学が苦手なわたしに対してすごく丁寧に教えてくれましたね?

その日のこと、先生は覚えていますか?

わたしは覚えています。

きっと、これからもずっと覚えていると思います。

ダメだと分かっていますが、どうしても言いたいので言わせてください

先生、好きです。

**

 

 

 

高校生、やべぇな

 

ブログ作成時間:30分

観るなら金曜日に観るべき!? かなりの鬱映画 「JOKER」

365日映画カレンダー 10月7日 「JOKER」

 

youtu.be

おすすめ度

4:観るなら金、土曜日の方がいい。暗い雰囲気の映画なので・・

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

 

【今作を観るにあたって最低限知っておいたほうがいいこと】

 

mitoramu.hatenablog.jp

 

上記の記事に感想を書いていますけど、映画「ダークナイト」は観ておいた方がいいと思います。ジョーカーがどんなキャラクターかというのが分かるし、バットマンの世界観が分かると思うので。

 

あと今作ではバットマンは全く出てきませんし、アクションシーンがたくさんあるわけではありません。

あくまでもバットマンの宿敵ある「ジョーカー」というキャラがどのようにして誕生したかが描かれているので、その辺りを知らずに映画を観ると「思っていた映画と違った~」なんてことになってしまうかも。

 

感想

とにかく鬱になる世界観

映画を観てまず思ったのは

 

作中の世界観がとにかく暗い

 

ということです。

 

暗い!もう暗すぎる!(笑)

退廃的な空気が作品全体を包んでいます。

 

バットマンの舞台はゴッサムという街なのですが、財政難に陥っているという設定で、そのため

 

・街はゴミだらけ

・衛生状況がかなり悪いらしくそこらじゅうで悪臭がする。ネズミも大量発生している。

・富裕層と貧困層の格差がかなり激しく多くの市民は不満を抱えている。それゆえに犯罪発生率もかなり高い

 

とまあこんな感じでゴッサムは「THE・住みたくない街」なわけです。

 

黒いゴミ袋が路地に大量に山積みにされているし、電車のなかは電球が切れかかっていて薄暗いし、パトカーのサイレンはやたらと鳴ってなんか物騒な雰囲気だし、こんなときで暮らすのは絶対にいやだなと思いました。

 

さらに作中に流れる音楽もどんよりとしたものばかりで徹底的に「暗いムード」に徹していたのが印象的でしたね。

ずーん・・・ずーん・・・ずーん・・・

こんな感じの重低音が頻繁にかかり、映画館だと空気の振動が体に伝わってきてちょっと気分がわるくなってしまった(笑)

 

さて、そんなドロドロして薄暗い世界観に加えて、今作の主人公であるアーサー(最終的には自分のことをジョーカーと名乗るようになる)はもう同乗したくなるくらい不幸な境遇に晒されています。

 

いくつか例をあげると

 

①:脳の障害のため、突然笑いが止まらなくなる。診療内科にも通っており大量の薬を服用している

 

②:高齢の母親を一人で介護しており、さらに母親は精神疾患がある

 

③:大道芸人の派遣会社で働いており、アーサーはコメディアンになることを夢みているため大道芸人の仕事は自分にとって天職だと感じているが、不慮の事故により突然解雇されてしまう

 

書き出せばキリがないですけど「これでもかっ」っていうくらいの不幸がアーサーを次々と襲います。

 

僕的には①の「突発的に笑いが止まらない発作がおこる」という設定はなかなか良かったと思います。(すごく残酷な、という意味で)

 

物語後半でアーサーは自分の出生の秘密を知るわけですが、唯一信じていた母親からも裏切られ、悲しみと怒りにふるえるなか「笑い」の発作が止まらなくなってしまいます。

嗚咽をもらし、泣きながら笑うアーサーの姿は観ていて本当に哀れでしたね・・・。

 

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ピエロのメイクで顔を笑っているのだけど、常に哀しい表情のアーサー。観ているこっちまで哀しい気持ちになる・・・

 

これだけ不幸だったらそりゃ悪い奴になっちゃうよな・・・

なんて思いました。

 

不器用ながらも前向きに生きようとするアーサーですが、理不尽な出来事が彼を打ちのめし、やがてアーサーは世界に絶望し、ついには「ジョーカー」へと堕ちてしまいます。

 

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世間体とかいろいろ気にしていたときは暗かったけど、吹っ切れたあとは結構楽しげなアーサー氏

終始暗いムードで映画は進行していきますが、作品の最後の方ではアーサーはぶっ壊れてしまっていて、結構楽しそうだった。(笑)

 

一番印象的だったシーン

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アーサーと同じアパートに暮らす女性。アーサーは彼女に対して好意をいだくが・・・

作中は基本的には暗いムードで進みますがそれなりに明るいムードのシーンもあって、それはアーサーと同じアパートに住むソフィーとの交流を描いたシーンです。

 

たまたまアパートのエレベーターで会ったのをきっかけにして二人は顔見知りになるわけですがアーサーはさっそくソフィーをストーキングしたりします。

 

で、そのストーキング行為もソフィーにバレてしまうわけですがアーサーのことをそれほど責めたりせず、それどころか二人はなんとなくいい感じになります。

 

アーサーは自分が出演するライブにソフィーを招待するシーンがあって、緊張しながらも必死にネタを披露するアーサーを、彼女は優しい表情で見つめます。

 

あれ・・・ちょっと恋愛的な要素もあるのか?

恋愛パートは結構明るい感じじゃん!よかった!

 

僕はほっこりとした気持ちで観ていましたが、もちろんアーサーとソフィーが結ばれることはありません。

結局、アーサーのことを理解してくれる人は誰もいませんでした、という展開でかなり鬱になる展開でしたが、その分印象に強く残るシーンでした。個人的にバッドエンドな展開は好きなので、このへんのシーンは登場人物に対して容赦がなくて良かった。

映画「ジョーカー」はずいぶん人気があるみたいだけど・・・

www.cnn.co.jp

 

上記の記事にも書いてありますが映画は初週から絶好調のスタートを切ったようですね。

でも個人的にはそれほど万人受けする映画とは思えないので、初週は話題が話題を呼んでという感じだったかもしれませんが、この先は客足がそれほど伸びないような気がします。

この映画の対象者は30代~くらいで若い人は結構苦手な人が多いんじゃないかな?

 

 

いやー・・・なんか今回は映画の感想書くのがきつかったなぁ。

映画を観たあとにいろんな感情が渦巻いて、まだそれがしっかり整理されていないから支離滅裂で言いたいことや書きたいことがうまく伝わっていないような気がする・・。

 

ここまで読んでくれたみなさん、ありがとうございました。そしてへたくそな文章でごめんさい。

 

ブログ作成時間:40分(たったこれだけの字数なのに死ぬ程時間がかかった・・)