ここまで感想を書くのに苦労した映画は初めて! 映画感想「ヘルタースケルター」
365日映画カレンダー 9月25日 「ヘルタースケルター」
ヘルタースケルターという言葉は「しっちゃかめっちゃか」という意味で、もうすこし簡単に言いかえると「混乱しているさま」だそうです。
今作のタイトルが主人公の人生そのものを表しているわけですが、現実世界では異常ともとれる主人公の行動もなんでもありの物語の世界でいえば割と想定通りというか、それほど驚くような展開がなかったかなという感じです。
概要
↑ 概要というより、本編で起こることをすべて凝縮してくれているので、この予告映像を見ただけで今作の内容をほぼ把握できると思います(笑)
感想
まず好みがかなり分かれる映画であることは間違いないですね。
監督である「蜷川実花」は写真家としても活躍していて(というかそっちがメインだと思う)、映像にはとりわけこだわりがあるようです。
彼女の美的センスを受け入れることができるか、否かによってこの作品の評価はかなり変わってくるでしょう。
ちなみに僕はというと「普通に苦手な映画」でした。(笑)
極彩色(要するにギラギラした色使い)が多用されていて目が結構つかれるし、しかも映像的に綺麗かっていうと別にそうでもないような気がしました。
映画のレビューを観てみると、今作に対して好意的な人たちは
「沢尻エリカがきれい」
「映像がきれい」
という感想が多かったです。というか映像に関する評価がほとんどでストーリー展開などを評価している人は少なかったですね。
今作が映像に力を入れているのは僕もよくわかったのですが気になったことがあって、それは「映像の見せ方がワンパターン」だったことです。
「やたら羽が舞うシーン」が多くて正直しつこいなーと思ってしまいました。
別に「何もないところから突然、羽が舞うシーン」自体は別に悪くないと思います。
登場人物たちの心情などを映像によって表現するのは映画において非常に有効的な手法ですからね。
例えば「主人公が打ちのめされるシーン」といわれれば多くの人が「主人公が雨に打たれるシーン」なんかを想像するでしょうし、とつぜん嵐が来れば「不吉なことが起きるシーン」の前触れなんだなと、映像から直感的にイメージすることができます。
ただ今作ではそういった表現があまりに多すぎるのとワンパターンすぎて食傷気味になってしまいました。
そういえば2019年に蜷川監督による映画「ダイナー」が上映されましたが、そこでも今回のヘルタースケルターと同じような描写が多用されていたので監督の表現パターンがそれほど多くないのかもしれません。
しかし映画をすこし観ただけで「あ、これ蜷川実花監督が撮った映画だな」ってすぐ分かるっていうのは強みだと思います。クドカン、三谷幸喜、福田雄一などの監督による作品もだいたい主演する役者や物語の雰囲気でなんとなく誰の作品なのか分かりますもんね。個性がないよりは個性があった方がまし、ということでしょう。
映画の展開に関してはそれほど多く語ることがないですね(笑)
全身整形によって究極の美を得た主人公がやがて堕ちてゆく、という内容は今まで多くの作品でやりつくされた展開ですし。
あ、かなり印象に残っているキャラがいたことを忘れていました。
主人公りりこが整形手術をうけた病院の悪事を暴くために、浅田(大森南朋)という検事が裏で行動するわけですが、この検事が「絶対に言わんだろ」っていうポエムみたいなセリフをバンバン言ってきてかなり不快でした。
どれほど不快かというのはブログに貼った予告動画でもその片鱗がにじみ出ているわけですが、ぜひ実際に映画を観てその不快さを実感してほしいです。
原作が漫画なので、登場人物のセリフをそのまま引用したのでしょうけど漫画のキャラがくさいセリフを言うのと、実際の人間が言うのとではずいぶん聞こえ方が違いますからね。監督はじめ、演じている本人はその件について何も思わなかったのだろうか・・・
あと、これまで映画の感想をブログに書いてきましたが、これほど書く内容がなくて困ったのは初めてです。(笑)
ここまで読んでくれたみなさんごめんなさい。(^o^)ぷぎゃー
ブログ作成時間:50分(めっちゃ時間かかったわりに内容がまったくない・・・)