エンジニアが映画評論家になるブログ

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エンジニアをしている普通のサラリーマンが、映画評論家になってどや顔で映画評論するまでの軌跡を綴るブログです

死のピタゴラスィッチを楽しめ! 映画感想「ファイナル・デッドブリッジ」

365日映画カレンダー 10月5日 「ファイナル・デッドブリッジ

 

youtu.be

↑予告というか、ほとんど映画の内容をすべて説明してくれています(笑)

 

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これはかなり痛いシーン・・・

 

おすすめ度

3:どのように人が死ぬか、それのみを楽しむだけの映画

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

 

【ざっくり感想】

かなり好みが分かれる映画になることは間違いないですね・・・。 残酷描写がいける人だったら問題ないと思いますが

むやみやたらに人が死ぬだけの映画は嫌い!

っていう人は最後まで観ることができないと想います。

 

だって、人がどのように死ぬかを観るだけの映画だもん。

死の運命」に翻弄される若者たちを描いた今作ですが実はシリーズ5作品目とのこと。

 

第1作 ファイナル・デスティネーション

第2作 デッドコースター

第3作 ファイナル・デッドコースター

第4作 ファイナル・デッドサーキット

 

実はこのシリーズを観るのがはじめて。

なんで一作目から観ないのか?というと、ストーリー的にはどこから観てもそれほど影響ないだろうと思ったから。

それにしても第2作だけタイトルが他とはちょっと違うけど何か理由があるのだろうか?

 

概要

 主人公のサムたちは会社の研修旅行の中、工事が続く巨大な吊り橋をバスで渡ろうとしていた。

そのときサムは突如として橋が崩れ落ち同僚たちが次々と死んでいく悲惨な白昼夢を見る。夢からさめたサムは周囲にこれから起きる大惨事を伝えるが信じてもらえず、恋人モリーをつれてバスから降りる。

その結果、サムがみた夢のとおり橋が倒壊し多くの犠牲者が発生するがサムを含めた8人の社員が奇跡的に生き残る。

しかし死の運命が過ぎ去ったわけではなかった。

感想

ファイナルシリーズはこのルールだけ分かっておけばOK!

今作の最大の特徴は世界観ですよね。シリーズものとして何作かでていますが物語の流れ(ルール)は決まっていて

 

①冒頭で大事故がおきるが主人公がみた予知夢のおかけで数人が生き延びる

②事故で死ななかった主人公の仲間たちが次々と悲惨な死をとげてゆく

③主人公助かった! と思ったらやっぱり死亡!

 

上記①~③、これがすべてです。(笑)

 

この流れだけでよく4作品も作ろうという気になったなあという気がしないでもないですが、登場人物たちが死ぬための舞台がすこしずつ整っていく様子は見ていて結構ハラハラできて、なかでも一番はじめにキャンディスというキャラが死ぬシーンは飲んでいたコーラを吹き出してしまうほど滑稽なものでした。

 

一番よかった?シーン

 

体操選手であるキャンディスは練習会場にて恋人に

 

なんだか今日は嫌な予感がする

 

というめちゃくちゃ不吉なことを言います。ゲーム用語で「死亡フラグ」という言葉がありますが彼女の発言はまさにそれですね。

 

「じゃあこの日は練習をやめとこっか~」なんてなればいいわけですが、「死の運命」から逃れることはできないらしく、不安そうな表情をするキャンディスに向かって恋人は

 

大会前だから不安になっているだけ

さいころから毎日練習してきたんだ!自信もてよ

 

的な発言をして、キャンディスを励まします。これからキャンディスが悲惨な死をとげるとも知らずに・・・

 

で、ここから先は「死亡フラグ」ならぬ「死亡スィッチ」がどんどん設定されていって、何かをきっかにしてそのスィッチが「ON」になればそれによって登場人物たちが死ぬという流れです。

 

今回の「死亡スィッチ」は平均台の上に落ちた釘です。

 

平均台の上に釘があるなんて状況そうそうめったにできるわけないと思いますが死の運命の力によって「ぜったいありえんやろ!」という状況が静かに整っていきます。

 

平均台の上に釘があることに気付かず淡々と練習をするキャンディスをみて

 

踏め!そこに釘があるから踏め!

 

と無意識のうちに念じていました。

人によっては「釘を踏んじゃう!危ない!」なんてハラハラしながら映画を観るのでしょうけど、僕の場合は完全に逆で死亡スィッチがはやくONになるところがみたいわけです。

 

危機一髪、釘を踏まずに演技を終えるキャンディス。舌打ちする僕。

 

しかし平均台での練習を終えたキャンディスの足元に水が。

もちろんただの水ではありません。奇跡的な事象が重なって漏電したコンセントにふれた水なので、さわっただけで感電死です。

 

平均台の釘はミスリードで感電死かー」

 

なんて思っているとキャンディスは水の上にタオルを落としなんやかんやで死にません。

今作はこんな感じで

 

死ぬと思わせて→死なない

死ぬと思わせて→普通に死ぬ

 

という2パターン(結局最後は死ぬけど)があるのはなかなか憎い演出ですね。

じゃあキャンディスはどうやって死んだかというと

 

○ある選手が平均台の練習中に釘を踏む

 

平均台から堕ちた選手がすべり止めの粉をぶちまけてしまう

 

→たまたま会場は空調の調子がわるく扇風機をつけており、それによってすべり止めの粉が舞ってしまう

 

→キャンディスは鉄棒で練習しており、粉が目に入ってしまう

 

→大車輪中のキャンディスはそのまま手をはなしてしまい、着地に失敗して無事死亡!

 

事故か事件かを判断するために警察がきて現場検証をするわけですが

 

「こんな事故、絶対に起こりえるわけがない・・・・」

 

と言います。そりゃそうだろう。

 

僕の話になってしまいますが、小学生のころ僕の地域では「うんちスィッチ」というゲームが流行って?いました。

集団登校をしていたため朝、公園にあつまってから僕たちは小学校へ向かってとことこと歩きだすわけですが、その公園には大量の乾燥したうんちが落ちていました(近所のおばさんが猫にエサをあげていたため野良猫が大量発生していた)

で、「うんちスィッチ」というゲームは

 

いい感じにうんちを配置して、たくさんうんちをふませる

 

という最低なゲームです。

そこで僕は歩幅を計算してうんちを五個くらい右足、左足の順に踏むように配置していったわけですが、なかなかうまいこと踏んでもらえませんでした。来る日も来る日もうんちの位置をかえたり、草でうんちを隠したり試行錯誤した挙げ句、ついに僕の「うんちスィッチ」が発動する日が来ました。

 

「おい、忘れ物だぞ」

父が公園まで忘れ物を届けてくれた日のことです。

「あ。。。」

すでに時遅し、でした。

 

父は「うんちを踏む運命」にとりつかれていたのです。

リズムよく右→左→右→左→右の五連コンボがきまったのは奇跡的で、僕は友人たちから「うんち神」として崇められました。

「○○(僕のこと)君のお父さんが五連うんちコンボにはまったらしい!」

という噂が学校中に広まったとき、僕は誇らしいような悲しいような複雑な気持ちになりました。

 

小話

今作しか観ていないわけですが、どうやら第1作目と世界観がつながっているようですね。

映画のラストシーンでそのことがわかる部分があったので、第一作目も観てみようかな。相当暇だったら(笑)

 

ブログ作成時間:30分