エンジニアが映画評論家になるブログ

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エンジニアをしている普通のサラリーマンが、映画評論家になってどや顔で映画評論するまでの軌跡を綴るブログです

泣きたいのはこっちの方だよ 映画感想「泣き虫ピエロの結婚式」

365日映画カレンダー 10月16日 「泣き虫ピエロの結婚式」

おすすめ度

2:THE・王道お涙頂戴ストーリー

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

概要

 

youtu.be

YouTube のコメント欄を見ると「予告だけで泣いた!」っていうコメントが結構ありました。

どうやら泣けるらしいです。

というか、これでどうやって泣けるんですか?

感想

王道をゆく「病死系」映画だったけど、ひとひねりは欲しかった

原作はノンフィクション小説らしいですけど原作は未読です。

 

タイトルの「泣き虫」、「結婚式」という単語から「ヒロイン病死系」映画のにおいがぷんぷんしたので今作を観たわけですが、まず残念というかすこし驚いたのが、まさかの「ヒロイン病死系」ならぬ、「ヒーロー(男の主人公)病死系」の映画でした。

 

男性の方が死ぬってパターンは意外にめずらしいな。

といっても死ぬのが女性か男性かだけの違いで、物語のパターンは他の映画とだいたい同じなんですけどね。(笑)

 

今作もちゃんと「病死系」映画の王道をつらぬいていて、観るひとたちをなんとか感動させようと頑張ってくれるわけですが・・・・うーん、なにかひとつくらいは工夫というか、オリジナリティが欲しかったですね。

 

さっそく今作の設定を見ていきましょう。

ふたりの主人公の設定

主人公(男)

透析患者(血液の病気らしい)であり、小さいころから病院に通っている。

病院に行くときはいつも憂鬱で暗い気持ちになっていたが、その道中、クラウン(ピエロのこと)になるべく大道芸の練習する主人公(女)をみつけ、その優しい笑顔にいつしか心惹かれてゆく。

 

主人公(女)

クラウン(ピエロっていうと主人公は「違う!」と言って怒る。めんどくさい)になるために日々大道芸の練習に励んでいる。人を笑顔にすることがモットーであり、また

 

All for you

It's my pleasure (あなたの喜びはわたしの喜び)

 

と、知り合って間もない主人公(男)に何の恥じらいもなく上記のセリフを言ってしまうようなちょっとイタい子。

 

 

なるほど悪くない設定だとはおもいますけど、主人公がクラウンを目指しているっていうことをもっと上手に生かしてほしかったです。

主人公(女)の考え方に主人公(男)が惹かれたことにより二人の仲が深まっていくわけですが、物語としてそれほど大事件がおきるわけじゃないし、ふたりは険悪な雰囲気になっても割とすぐに仲直りしてしまうから、観ているこっちとしては盛り上がりポイントが少なかったのも残念。

山あり谷ありがあってこそ最後に感動することができると思うんですよ。物語に起伏(仲が深まるような事件とか)があると良かったです。

まあ誰かが「死んでしまう」って自体、めちゃくちゃ大きな出来事なんですけどね・・(笑)しかし映画において、人の死は日常茶飯事ですから。

 

付き合ってからプロポーズされるまでの平均期間、どれくらいか知ってます?

突然ですが

付き合う→プロポーズまでの平均期間ってどれくらいなんだろう、ということが気になったので調べてみました。あるサイトによると

 

1位 3年~5年

2位 6ヶ月~1年

3位 1年~2年

 

という結果がでたそうです。なかなか面白いデータですよね。

そもそも何歳を対象にとったアンケートなのかも記載してなかったので信憑性は高くないと思いますが、1位が3~5年というのは僕的には納得といった感じ。

やっぱり結婚ってかなりの一大イベントだと思うし、相手のことをじっくりとみて「この人なら」と思える人と結婚したいじゃないですか?

 

で、なんでこんなことを調べたかというと、今作ではびっくりするくらいソッコーでプロポーズするんですよ。(笑)

 

映画時間(映画は全体としては90分)で言ってしまえば

 

映画開始40分:ふたりが付き合いはじめる

 

まあこれはいいでしょう。映画の中盤で付き合っておかないと、ラスト(主人公が死ぬまで)にかけてが相当駆け足になってしまうので。

 

しかし・・・

 

映画開始43分:主人公(男)がプロポーズ

 

はえーよ(笑)

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将来設計0のままプロポーズし、愛をちかう二人

確かに「泣き虫ピエロの結婚式」ってタイトルなくらいだから結婚式を開かないといけないわけですが、それにしてもちょっと急展開すぎます。

 

3分ですよ?3分。インスタントのカップヌードルもびっくりの急展開にはかなり驚かされました。

 

 

ちなみにこれは僕の話になってしまいますが

20代前半のころ、付き合って3ヶ月の彼女に「結婚しよう!」と言って向こうの両親に会うことになりました。両親も僕のことを気に入ってくれたらしく、結婚前提で僕たちは同棲することになりました。

 

しかし、甘い同棲生活は3日で終わってしまいます。

 

彼女が浮気をしたためです。(笑)

そのとき僕が得た教訓として

「相手のことを知らずに求婚しちゃだめ」

ということです。(笑)

ちなみに3日で同棲解消したわけですが、

アパート代(2年分)を彼女から払えと言われたので弁護士をつけての大バトルになったのは今となってはいい思い出です。

 

嘘です。全然いい思い出じゃないです。

 

主人公(男)を襲う惨劇の結婚式

さて、病気の主人公はそれまで結構元気だったくせに、主人公(女)と出会ってからみるみる容態が悪化して、最終的には字を書くこともままならないほど弱ってしまいます。

 

そんなある日、病室で主人公(男)がひとりで物思いにふけっていると

突然、彼の友人たちが押しかけてきます。

 

主人公(男)「ちょ、やめろよ!?なんだよ、おまえたち」

友達「たまには外の空気吸わないと!さ、いくよ!」

 

そういって主人公(男)は車にぶち込まれ連行されてしまいます。

 

これが悲劇の悲劇のはじまりとも知らずに・・・

 

怪訝な表情で主人公(男)が車から降りると、そこはかつて主人公(女)と行ったことがある教会の敷地内であることに気がつきます。

 

礼服姿の両親、友達たちを目にして驚く主人公(男)。

さらにウェディングドレス姿の主人公(女)がめちゃくちゃどや顔で待ち構えています。

 

主人公(男)「まさか・・・・これって・・・」

 

そのまさかです。

主人公(女)はノーアポで結婚式をおっぱじめてしまったのです。

 

主人公(女)「わたしと結婚してください」

 

この空気で断れるわけねぇだろ・・・という顔をしながらもまんざらでもない様子の主人公(男)。

 

よかった、よかった・・・と涙する両親、友人たち。

感動的っぽい音楽が流れて、「泣き虫ピエロ」である主人公(女)は束の間の幸せをかみしめながら涙します・・・。

よかった!よかった!

おめでとう!

 

・・・・

 

うーん・・・僕の感想 → まったく感動できない(笑)

 

そして最後はなんの驚きもなく予定通りに主人公(男)が死んで映画は終了・・・

 

はぁ~~(ため息) 

 

なんか最近観る映画はハズレが多いような気がする・・・。

もしこのブログを見てくれている人でおすすめ映画とかあれば是非教えてください。

 

ブログ作成時間:15分