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エンジニアをしている普通のサラリーマンが、映画評論家になってどや顔で映画評論するまでの軌跡を綴るブログです

意外に良作じゃないか? ヒロイン病気系映画! 映画感想「3D彼女 リアルガール」

365日映画カレンダー 11月11日 「3D彼女 リアルガール」

おすすめ度

4:好きです。付き合ってください。

【おすすめ度は1が低評価。5が高評価。あくまでも独断と偏見による評価です】

 

30歳のおっさんのくせしていきなり告白してしまいましたが、好きです

大好きです。こういう映画

最近、仕事(エンジニアをしています)がデスマーチの真っ最中で、精神的に病んでいるので、こういうさわやかな恋愛映画を観るとすこしだけ元気になるなぁ。

 

というわけで、物語としての厚みは正直あまりあるとはいえませんが、高校生の甘酸っぱい恋愛を描いた本作は僕個人としてはとてもおすすめです!

まだ観ていない人は是非!

概要


映画『3D彼女 リアルガール』予告【HD】9月14日(金)公開

感想 

登場人物について 

主人公

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主人公の「つっつん」こと筒井くん。妄想癖があって、アニメのキャラと会話してしまうという癖がある

主人公は筒井光というオタクの高校三年生。

つっつん役の佐野勇斗さんはいいキャラしてましたねー。

主人公はアニメオタクという設定ですが、よくこういう映画だと意外にイケメンというパターンが多くてなえるわけですが、佐野さんは良くも悪くも絶妙なルックスなので「クラスにいそうな暗いやつ」という役どころにぴったりはまっていたように思います。

セリフも早口でオタクっぽいし、なにより彼の動きは結構ぬるぬるしていてなかなか気持ち悪くて良かった。演技はうまいと思う。

 

あと主人公は妄想世界でアニメキャラと会話をしてしまうわけですが、そのアニメキャラ(上の画像にも分かると思いますが青色の髪の毛の女の子)が丁寧に作られていて、かわいかったですね。笑

 

ヒロイン

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作中では「顔はいいけど性格は最悪」的な設定になっているが、性格が悪いと思えるシーンがとくにないので単純にかわいいだけのヒロイン

やべー。

中条あゆみかわいい。スタイルいいし顔もめっちゃ小さい。こんな完璧に整った人間が僕たちと同じ現実世界にいるなんて・・・。

 

でも現実にこんなかわいい子がいたら周りの人間たちからちやほやされて絶対に性格悪いだろーなと邪推してします。そんなことを考える人間の方が性格が悪いのかもしれないけど。でもかわいくて性格がいい、なんてありえないと思いません?笑

 

さて、映画開始から「つっつん、わたしと付き合ってよ」とまさかの告白シーンから始まります。しかも他のクラスメイトたちがいる前で。

さすがにそりゃないでしょーと思うわけですが、天真爛漫なヒロインはどうやら人前で告白することに対して全く抵抗感はない様子。そんなわけでクラスメイトたちは飛び上がって驚きます。「学校一の美少女がオタクに告白した!」と。このへんはさすが映画って感じですね、

 

で、ヒロインが「なぜ主人公を好きになったのか?」という理由は、あるにはあるのですが割と強引だし、結構あっさりしているので付き合って彼氏彼女の関係になるまでの経緯は「あれ?そんなことで好きになったの?」と言いたくなるが、そこはあまり気にしてはいけないんでしょうね。

原作の漫画が10巻以上でているっぽいから漫画の内容をカルピスみたいに薄めた結果そうなってしまったのでしょう。正直映画を観ているだけではヒロインが主人公のことを好きになった理由がよく分からなかったかな。

 

主人公がなかなかいいキャラをしていて面白かった一方で、ヒロインのキャラはありきたりでそれほど個性はなかったですねー。

まあ「とりあえずかわいい」ってくらいしかコメントがない。まあかわいいだけでもすばらしいことなんだろうけど。でもこんな子に「付き合って」と仮に言われたら僕だったら間違いなく罰ゲームか何かと疑います。だってありえないもん。

ヒロインが立てる不吉すぎるフラグがアツイ

死亡フラグ」はほとんどの人が知っている言葉だと思いますが、漫画や映画でよくある死亡フラグの例をあげるとこんな感じです。

 

キャラクターA俺のことはいいから、先にいけ!必ず、追いつくから!

 

ビンビンにフラグたってますねー。

必ず追いつく→追いつけない→死ぬ

 

というわけです。

 

さて、今作でヒロインが立てた不吉すぎるフラグですが・・・

 

主人公と付き合うこととなったときにこんなことを言います。

半年間、わたしと付き合って・・

と。女子に免疫のない主人公はそのとき「半年なんて長すぎるよぉ」と嘆いているわけですが、なんかもう、期間限定で付き合ってくれと言っている時点で不吉なフラグが立ちまくりですよね。

このとき僕は「ヒロインは絶対になんらかの病気を患っているに違いない」と予想します。

 

ヒロインが発する不吉フラグは止まりません。

 

他にも

 

わたしの頭の中には悪い虫がいるの・・

と少し寂しそうに言ったあと「冗談だって」と何事もなかったように笑ったり

あーあ、私も魔法使いになれたらいいのになぁ

と、主人公が集めているアニメのフィギュアをみてつぶやいたりします。

 

僕は確信します。

 

今作は実はジャンルは「恋愛映画」ではない、と。

 

恋愛映画でなければいったい何なのか?

 

そう。

 

僕が大好きなジャンル。

 

ヒロイン病死系」映画です。 

 

最高だぜ。

 

まあひとつ訂正しておくと「ヒロイン病死系」ってか「病気系」の映画ですね。ネタバレになってしまいますがヒロインは死にません。(残念ながら)

 

ただ「頭の中に悪い虫が~」なんて言っちゃうことから分かるように、作中では詳しい説明はないですがおそらく脳に腫瘍かなんかがある模様。小さいころから定期的に病院に通っているシーンもあります。重病という割には結構元気に学校生活を送っているような気もしないではないですがそこは「ヒロイン病死系映画あるある」で、ヒロインの容態は主人公と付き合いだしてから突然悪くなるのです。

 

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中条あゆみ、顔ちっさ! オタクの主人公にちゅーしようとするシーン

今作のラスト=フジテレビドラマ「お金がない!

突然ですが、フジテレビドラマ「お金がない!」をご存じでしょうか?僕が小学生くらいにやっていたドラマで、もう死ぬ程再放送されたドラマで、僕の記憶では「踊る大捜査線」「大和撫子」、そして今作「お金がない!」はもう何十回もみた記憶があります。

 

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織田裕二かっこいーな。

お金がない! あー懐かしいねー!」

なんて言っている人はおそらく僕と同年代かそれ以上年上の人だと推察されますが、今作のラストは「お金がない!」と同じ展開です。

 

ちなみに

お金がない主人公が→金持ちになって→もう一回貧乏になる

 

っていう意味ではないですよ。

 

ではどういうラストかというとドラマ「お金がない!」で主人公はなんとなんと

結婚式にてヒロインに告白

します。結婚式というのは「主人公とヒロインの結婚式」ではありません。主人公とヒロインは両思いなわけですがいろいろあって、ヒロインは別の男性と結婚することを決意します。

 

もやもやした気持ちのままヒロインは結婚式を迎えるわけですが、なんと結婚式当日、というか式の真っ最中に

 

好きだ!俺と結婚してくれ!

 

といって、ヒロインを奪い去ります。現実世界でこんなことやったらどえらいことになるだろうなー。新郎側からすれば死ぬほど恥ずかしいだろうに・・・。

 

ただこのドラマを見ていた当時の僕(小学生くらい)としてはこの演出は本当にかっこよくて、僕も将来は誰かの結婚式で花嫁をうばってやりたいな、なんて密かに思っていたりしていました。まあそんなことを考えているからバチがあたったのか、いまだに独身ですけど!(^o^)!

 

映画の話に話題を戻すと、まあ要するに今作のラストは「お金がない!」と同じ展開だよってことです。まあ厳密に言えば主人公が結婚式に乱入乱入するわけではないので、同じとは言えないかもしれないですけど、結婚式からのまさかの大逆転パターンという意味では同じです。おそらく僕の予想ですけど、原作者は僕と同い年くらいで幼いころに「お金がない!」を観ていたんじゃないだろーかと勝手に想像してします。

 

とまあこんな感じでがちゃがちゃ青春しているところが今作の魅力ですかね。(すっげー雑な感想になっちゃいますけど笑)

 

友達同士で三角関係が勃発してヒロインが焼きモチを焼いたり

ヒロインの主治医だった先生がまさかのヒロインに好意をよせていたり

主人公の友達が実はゲイだったり

 

「ああ、青春だなー」っていう感じです。笑

ブログの冒頭でも言いましたけど、映画の内容は正直それほど濃いとはとても言えませんが、それでも恋愛映画(ヒロイン病気系映画)ならではの甘酸っぱさを実感することができる映画だと思います。

おすすめ映画なので是非!

 

ブログ作成時間:40分